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相場参加記録

2018年相場体験記録【2月:仮想通貨よりも怖かった銘柄 VIXインバース2049 そして魔界ウォーズリリース】

2018年相場記録の続き。

  

2017年から興味を持ってたまに売買している銘柄があった。

 

2049 VIXインバース。

一部の投資家には人気のETN銘柄だった。

恐怖指数とも言われる「S&P 500 VIX短期先物指数」の逆の値動きをする銘柄であったが、インバース特有の減価特性よりも、VIXの減価特性が逆に勝ち、持っていれば少しずつ増価していく銘柄であった。

 

とくに2016年以降のゴルディロックス相場ではこの傾向が大きかったようで、

2年で4倍にもなっていた。

 

ただし一つだけ危険な条項があった。

ETNの対象である米国の「S&P500 VIX 短期先物インバース日次指数」が前日の終20%以下に下落した場合、ほぼ無価値になるというものだった。

このレベルというのはリーマンショックでも起きておらず、過去を遡ると1987年のブラックマンデーレベルの下落が必要と言われていた。

 

1月下旬から米国金利上昇をきっかけに世界的に株価が下げていて、2月に入ってもVIXは上げていた。アカツキなど人気の新興銘柄が軒並みストップ安を付けたパニック相場の日もあった。

こういう時にVIXインバースを買うと決まって利益が出ていたので、私はまたどこかで買おうかなと迷っていた。

そして2月5日頃だったか、Yahooの本銘柄の掲示板を見ていたら以下のようなことを言っている人がいた。

「この銘柄は相場が落ち着いてから買っても利益を出せるのだから今みたいな荒れた相場で危険をおかして買う必要ない」と。

私は確かにそうだと思った。万が一の一発償還が起きたら目も当てられない。

私は買うのを見送った。

 

そして2月6日、その一発償還が起きた。1日で29400円が1144円になった。

ストップ安もなにもない。96%の暴落。

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VIXインバース

2月6日の朝、私はこれを知ってゾッとした。買うときはそこそこの金額で買っており、もし今回も買っていたらショックでしばらく立ち直れなかったかもしれない。

さらに後で調べたら、株式との損益通算も出来ない仕組みだったらしい。

たった1日で「9割の資産が消失」した金融商品からの教訓 | ZUU online

 

私はこの時思った。「これを回避しただけで2018年は勝利だ」と。

 

一方でこの時保有していた銘柄の一つであるラクオリア創薬は相場環境をものともせずに一時3300円程度まで暴騰していた。12月からIRを連発しており勢いがあった。

2017年12月に980円程度で買っていたので含み益が増えていた私は楽観していた。

そして2月の通期決算で市場の期待とは異なる中計が出て翌日ストップ安を付けた。

私はそのまた翌日の戻りで一時利確して手放すことにした。

あとで振り返れば短期的な目線では決算前の暴騰で売るのが正解だった。

 

そして一番多く保有していた日本一ソフトウェアについては、

2月15日に待望のスマホゲーム「魔界ウォーズ」が配信開始された。

12月の延期から春頃のリリースと思っていたので予想より早かった。

リリースされた日、目の肥えたゲーマーからは低クオリティなどと言われていたようだが、

私は1年近く本銘柄を保有していたことから、ディスガイアキャラに思い入れが強くなっていたせいかもしれない。普通に面白いと思ったし、従来からのファンには受け入れられているようだった。

投資家お待ちかねのセルランも良いところまで行くのではないかという変な自信があったため、リリース日に売られたところで少し買い増した。

 

そして見事に市場の予測を上回り一時iOSセルラン23位まで上り詰めた。

当然翌日はストップ高

この時私は含み益が増えて浮かれていた。昼飯のラーメンがとても上手かった。

その翌日も2連ストップ高になるかと思ったが。そうはならなかった。

短期投資としてはこの時に売るのが正解だった。

 

まだ続く。