むらさきの空から

相場参加記録

2018年相場体験記録【1月:送れないコイン】

2018年の相場ではとにかく多くの経験をした。肝を冷やすような出来事が多く、とても鍛えられた1年だったと思うのでここに記録しておく。

 

【1月:送れないコイン】

 

2017年4月の北朝鮮危機で拾った日本一ソフトウェアと、2017年12月の急騰前に拾ったラクオリア創薬を持ち続けていた。どちらも少しずつ買い増しながら保有し、含み益は多くなっていた。

 

この時、世は仮想通貨バブル。草コインが軒並み暴騰していた。今考えれば分かりやすいバブルのピークだった。

2017年は持ち株に集中することを決めていたことから、仮想通貨には全然乗れてなかったが、資金に少し余裕があった私は面白そうなコインを買ってみようと色々調べた結果、海外のHitBTCという取引所でドイツ企業発行のNAGA COINを買い、SwissBorgのICOにも参加してみた。Swissborgは初めてのICO参加だったが、2月に上場が決まっているのですぐ売れるという安心感があった。

 

ここで一つめのショックが起きる。

Hit BTCでNAGA COINを買った後、盗難が起きないようにコールドウォレットに送金手続きをした。

しかしHit BTCのシステムトラブルで数日経っても送金が進まなかったのだ。

この日あたりから仮想通貨の暴落が始まった。(出川暴落とも言われていた)

 

直感的に「やばい、逃げよう」と思ったものの物理的に逃げられない。

 

NAGA COINを日本円に換金するには、このHit BTCからコールドウォレットの送金が完了した後、またコールドウォレットからNAGA  COINをHitBTCに送金し、さらにビットコインイーサリアムなどに交換してから、日本のCoin Checkなどに送金する必要があった。

しかしHit BTCのシステムトラブルが一向に解決しない。

Hit BTCはトラブルが多いことでも有名だった。焦る私は毎日NAGAの送金データを見ていた。

私は助けを求める文章をGoogle翻訳を駆使して英語に翻訳し、サポートにメールしていた。

「数日経っても送金できません!」「助けてください!」「とても悲しい!」見たいな感じで。

 

仕事でも稀に英語のメールをやり取りすることはあるが、この時ほどスピード感を持って英文メールをやり取りすることは初めてだった。大切な金がかかっており、なりふり構っていられなかった。英文の精度などどうでも良い。

 

そしてSwissborgの方は上場が2月なのでそれまで何も出来ないという状況。

「やっぱりICO参加やめたい」と送ってみたが断られたw

 

10日ほど経ってからだろうか。ようやくコールドウォレットにNAGAが着金した。

この時たまたま仮想通貨相場では一時的なリバウンドが起きていた。

私はすぐに以下の作業を行った。(長い!)

コールドウォレット→HitBTC送金→イーサリアムに交換→送金が混雑していなさそうだったライトコインに交換→Coin Check送金→日本円換金→銀行出金

 

この流れは何とか1日半程度で終わり、無事に日本円として出金された。損はしたがタイミング的に大きな痛手にはならなかったのが幸いだった。

 

翌日、Coin Checkで580億円分のNEMが盗まれるという大事件が起きた。

この時日本円の出金も一時的に止まった。私は1日違いの出金でまさに綱渡り状態の生還だった。

 

2月頭に予定通りLiveCoinに上場したSwissborgは、イーサリアムとの相対では価値が大きくは下がっておらず、まだ多少信用されている節があった。

私は仮想通貨はもう見限っていたので、助かったーと思いながらすぐに換金した。

こちらも大きな痛手とはならず安堵した。

 

とても長く感じた1ヶ月だった。

 

...長くなったのでつづく。